Lの世界 シーズン1 : インタビュー

「Lの世界」の注目キャスト3人、ジェニファー・ビールス、キャサリン・メーニッヒ、ミア・カーシュナーと製作総指揮のアイリーン・チェイケンへ直撃インタビュー。

「ボーイズ・ドント・クライ」のオーディションも受けたわ

■キャサリン・メーニッヒ(シェーン役)

――あなたが演じる美容師のシェーンは、どんなキャラクターですか?

「彼女は女性らしさと男性らしさを体現しているから、どんな人間か簡単に特徴づけることができなくて、そういうところがおもしろくて好き。女性のキャラクターって、あからさますぎて簡単に分かっちゃうものが多いけど、シェーンはその反対。身体的特徴や身のこなしが彼女の考えていることを表しているから、最初の頃はそのへんに頭を使って演じていたことを覚えてる」

――シェーンは女性が女性を誘惑するという興味深いキャラクターです。撮影が始まる前にリサーチしたことはありますか。

「リサーチはしなかった。自分の経験を参考にして、直感で翔んだ!という感じ。シェーンはすごく孤独で、自己破壊的な人間だと思うわ」

――あなたの話を聞いていると、シェーンと話しているような気分になります。あなたとシェーンは似ていると思いますか、それとも距離を感じますか?

「シェーンと話してる感じがするのは、今も撮影中で、シェーンの衣裳を着て、ヘアメイクをちゃんとしてもらっているから。私は一応、シェーンにも品行があると思っているけど、彼女の品行とか道徳観は私とは全然違う。彼女は友人関係でも、仕事でも、人生一般でも、素晴らしい機会をたくさん与えられるのに、ぶち壊す道をみつける。誰でもある程度そういうところがあって、私にも少しはあるけど、彼女よりずっと誠実よ。シェーンはその傾向があまりにも強くて、あんな風に壊れてることに同情するわ。彼女と私の共通点を探すなら、ひとりで過ごすのが好きってことくらいかな」

――「ボーイズ・ドント・クライ」の主役、ブランドン役のオーディションを受けたと聞いています。ブランドン役で考えたことは、今回のシェーンに生きていますか。

「影響があったとは言えないかな。あれは私が初めて受けたオーディションで、監督やプロデューサーに会うところまでいったし、重要な映画がどう作られるかを見られただけでも貴重な体験だった」

(おかむら良)

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