ウォーキング・デッド

海外ドラマ

ウォーキング・デッド

シリーズ紹介

米AMCで10年に放送スタート。「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督が制作総指揮を手がけ、ロバート・カークマンの同名人気コミックをドラマ化。ゾンビがはびこる世界を舞台に、警察官の主人公リックほか生存者たちがサバイバルする姿を描く。第68回ゴールデングローブ賞テレビ/ドラマ部門で作品賞にノミネート。

ジャンル:ドラマホラー

原題:THE WALKING DEAD
製作国:アメリカ

シリーズ

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海外ドラマレビュー

4.5一貫したテーマは「ゾンビよりも人間のほうが怖い」こと。

kossyさん
2022年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 体調が悪かったためチャンスとばかりにTVでイッキ見。シーズン11(残りわずか)まで全て見ると140時間くらいになる大作だ。映画並みの予算によりアンデッドの恐怖シーンで視聴者を惹きつけておいて、その後は人の心に潜む善悪との葛藤や生存者が戦争を始めてしまう愚かさを終始訴えてくる。また、軍隊は市民を守るどころか感染拡大阻止のために非感染者をも虐殺したり、生き残った者たちも生活のために略奪・殺人を繰り返す。そこには良い人間、悪い人間といった勧善懲悪を描きつつも、根っからの悪い人間はごくわずかだという裏のテーマも隠されているのです。

 人気が出たためにシーズンも長期化したが、飽きさせないように悪のリーダーの性格もバラエティに富んだ設定にしたり、ゾンビの死に方も多様化している。お決まりの殺し方は最後に頭を刺す!だ。

シーズン1:ウォーカー(=ゾンビ)の基礎知識。今までのゾンビ映画の基本を継承し、噛まれると感染、頭を打ち抜くとゾンビ化するルールを教えてくれる。キャンプで小さなコミュニティが作られ、生き延びるための解決策を模索する集団。あちこちに生き残ってるグループがあることもわかり、ゾンビよりも人間の方が怖いといった一面、軍は平気で正常者を殺す、家族の絆等々の他、MRI映像による研究結果も教えてくれるし、CDCの過去の実績にもかかわらず、解決できなければ自爆するというコンピュータの敗北まで・・・ただし、原因や感染の過程まではわからないままだ。人間ドラマの中心は、リックが死んだと思われたために同僚のシェーンと愛し合うようになったリックの妻ローリのドラマ。絶望の中でも最後まで生き残る望みにすがろうとする人々に共感してしまう。

 尚、「ウォーカー」と呼ばれるだけあってゾンビたちはノロノロ歩く(時折早足)。これはジョージ・ロメロのゾンビを踏襲したもので、最近流行の走るゾンビはいない。銃声や大きな音で群れを呼んでしまう恐れがあるのでなるべく銃は使わないといった設定も。また、手首を失ったメルルはどうなったんだと気になる伏線を残してくれた。

シーズン2:リックたちのグループがハーシェルの農場で暮らすこととなり、ウォーカーやギャングたちからコミュニティを守る展開。ウォーカーに転化した大切な人を殺すことができるのか?死刑制度の是非までも考えさせられる内容だった。そして、今後の中心人物となるダリルやキャロルがDVに対して嫌悪感があることも一貫している。

シーズン3:総督という凶悪な敵。男尊女卑の性格。ウォーカーに噛まれても足や腕を切り落とせば感染せずに済むことがわかった。そしてコミュニティ同士の戦争の始め方がよくわかる。

シーズン4:感染拡大を阻止するために仲間を殺すことができるのか?という重要なテーマ。

シーズン5:新たな敵、食人族。人格崩壊など。そして平和な共同体アレクサンドリアからの勧誘。

シーズン6:数万のウォーカー退治。さらに相互援助できるコミュニティとの契約。また新たな悪の集団“救世主”との戦い。ここでは専守防衛ではなく先制攻撃が描かれ、悲劇の始まりとなる。

シーズン7:最凶の敵ニーガン登場。残酷シーンがトラウマとなる恐れもある(要注意)。そして新たな協力国の登場。

シーズン8:救世主との全面戦争。ウォーカーを生物兵器として用いる描写も。

シーズン9:各国が協力して橋を作る。『インディ・ジョーンズ』風だったり、西部劇風だったりして、これまでとは違う楽しみ方もできる。そして罪の清算、贖罪。人は変われることができると言い残した棒術の達人モーガンも不殺生から殺人マシーンへと変化する。善悪に揺さぶり続けられる姿。
新たな敵となるウィスパラーズ。彼らはウォーカーのスキンマスクを被り、死体の群れの中で行動するという珍しい存在。

シーズン10:ウィスパラーズとの最終決戦。そして5万人規模の巨大なコミュニティ“コモンウェルス”の存在。

シーズン11:コモンウェルスの内部、そして暗殺集団との戦い。

シーズン9から新しい仲間が加わったが、その中の一人コニーが聾唖者だった。仲間たちも徐々に手話を覚えていくという過程も興味深い。また、コニーの妹は性同一性障害だし、コミュニティ内では同性愛カップルが数組いることもあって、かなり現代的テーマも盛り込んである。
純粋に冒険譚を楽しむこともできるし、奥深いテーマを考えるのもよし。ヒーローなんて存在しないし、愛着を持った主役クラスのメンバーも次々と退場していく。スパイや悪意のある人間もいるし、新人をどう受け入れるかという問題もある。「今まで何体のウォーカーを倒したか?」「何人の人間を殺したか?」が挨拶の次にくる会話だ・・・

in memory of George Romero

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kossy
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