プリズン・ブレイク シーズン2 : インタビュー

ウェントワース・ミラー、ウィリアム・フィクナー、ドミニク・パーセル、ロバート・ネッパーへ直撃インタビュー。

切れやすくて情熱的なところは本人と似てる!?

■ドミニク・パーセル(リンカーン・バローズ)

 「番組がヒットしたおかげで、どこに行ってもモミクチャにされるのには少し辟易しているよ。以前は外出するのに帽子やサングラスなんて必要なかったわけだしね。ただ、俺も男だから、女性からの賞賛は正直うれしいよ(笑)」

 「プリズン・ブレイク」でリンカーンを演じるドミニク・パーセルにとって、知名度の上昇は予想以上だったようだ。とはいえ、インタビュー用の部屋に入ってきた彼は、『ブレイド3』で演じた悪役のように恐ろし気。女性ファンが群がるとは思えないのだが……。

 「俺とリンカーンには共通点が結構ある。切れやすくて、情熱的だったりね。噴火寸前の火山のような男だと思って演じているよ。リンカーンに似てるとか、奴のような男だと思われても俺は気にしない。だって、リンカーンだと思ってもらうのが俺の仕事だからね。タフガイ役が続いているけど、役者としてのイメージが固定化するとは思わないな」

 脱走劇となる第2シーズンは、リンカーンの役割りはさらに大きくなるとともに、アクション演技も増えるという。炎天下を走り回る場面が多いようで、パーセルはかなり日焼けもしていて、精悍さを増している。

 「第1シーズンのリンカーンは独房にいて、内面の葛藤を表現するのが演技の軸だった。第2シーズンは脱獄で生きる希望を得た彼が、これまでの人生で対処してこなかったことに対して償いをしようとするんだ。息子LJとの絆を紡ぐことはなかでも最優先すべきことで、実際に4人の子供を持つ父親としての俺自身の経験が生かせていると思う。もちろん、彼がずっと抑制してきた怒りが爆発するのも時間の問題じゃないかな」

 第2シーズンでは、弟マイケルや父親との関係がさらに深く描かれるという情報も。

 「ウェントワースと俺は兄弟関係を今まで以上に濃いものにしようと考えたんだ。命を犠牲にしても互いに助けあう絆を培った2人の結束と愛情は、第2シーズンの見どころのひとつだよ」

(山縣みどり)

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