LOST(ロスト) シーズン1 : インタビュー

eiga.comの連載FROM HOLLYWOOD CAFEでもお馴染み、ロサンゼルス在住・小西未来氏が「LOST」の人気キャスト4人、マシュー・フォックス、エバンジェリン・リリー、ジョシュ・ホロウェイ、キム・ユンジュンへ直撃インタビュー。

本当はすぐ死ぬはずだった!? リーダー的存在、ジャックの今後は?

■マシュー・フォックス(ジャック)

――ケイトを巡るジャックとソーヤーとの三角関係が注目されていますが、ジャックを演じるあなたはこの関係をどう見ていますか?

「たぶん、ジャック本人よりも視聴者のほうがずっと夢中になっているんじゃないのかな。ジャックがケイトに惹かれているのは事実で、2人の間には言葉には交わされない美しいコネクションがある。でも、同時に、ジャックは生死に関わる多くのことを抱えてしまっている。医者であるばかりか、責任感が強く、謎だらけの状況をなんとかコントロールしようと必死だ。だから、ソーヤーとケイトのことに嫉妬を覚える暇はほとんどないと思う。たとえ気になったとしても、ジャックだったらその気持ちを押し殺そうとするだろうし」

――当初、ジャックはパイロット版で殺される予定だったそうですね。

「うん。でも、僕が配役されたときにはすでに設定が変わっていたんだ。僕がJ・J(・エイブラムス)やデイモン(・リンデロフ)にダダをこねて、生き永らえさせたっていうわけじゃないんだよ(笑)」

――現在、アメリカではシーズン3に突入中ですが、これまでのジャックの変化を見ていかがですか?

「ジャックはもともと物事を論理的に考える人間なんだけど、島では非現実的なことが次々と押し寄せてきて、新しい環境での生活に柔軟に対応せざるを得なくなるんだ。自分でも知らないうちに、ジャックは強いリーダーへと成長していく。以前より非情なしたたかさも身につけて、それまで直面しなかった事態に陥っても、うまく折り合いをつけられるようになるんだ」

――僕はシーズン3に突入してから、ジャックが好きになったんです。ジャックって、論理的で真面目だから、他のカラフルなキャラクターに比べると、どうしても退屈に見られがちじゃないですか。ソーヤー人気が高いのも、ワルぶっているくせに実は純情というギャップが受けているわけで。でも、とくにシーズン3に入ってから、ジャックに深く共感できるようになったんです。リーダーとしての苦悩がさらに深く描かれるようになって。

「ジャックには、デイモン(・リンデロフ)が投影されていると思うんだ。実際、シーズン2からのデイモンの立場は、ジャックがあの島に置かれたときの状況とかなり近いんだよ」

――確かにそうですね。J・J・エイブラムスが「M:i:III」を監督するために離脱してしまいましたから。

「そうなんだ。デイモンは人気番組をいきなり1人で背負うことになって、そのプレッシャーに押しつぶされそうになってもなお、必死でリーダーシップを発揮しようとして。その姿勢はジャックそのものだった。だから、僕は時間が許す限り、デイモンと話す機会を持つようにしているんだ。ジャックのモデルがせっかくすぐ近くにいるんだから、利用しない手はないと思ってね」

(小西未来)

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