ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋の海外ドラマレビュー・感想・評価

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4.0デル・トロ版世にも奇妙な物語

2022年11月11日
PCから投稿

1話完結のオカルトホラー物で導入はデル・トロ監督のナレーションから始まる。
それぞれ監督が違うのも面白い。
個人的には、EP.2、EP.3、EP.5、EP.8が面白かった。
以下、各エピソードの感想。

EP.1『ロット36』
ギレルモ・デル・トロ原作、ギレルモ・ナヴァロ監督。冴えない男が、この世界とは異なる闇の世界に遭遇する。黒魔術がテーマで、クリーチャーのビジュアルや小道具などの造形がデル・トロ監督らしい。

EP.2『墓場のネズミ』
EP.2の監督は『イン・ザ・トール・グラス』のヴィンチェンゾ・ナタリ。欲深い墓荒らしが墓地の地下に広がる怖ろしい世界へと迷い込む。恐怖と滑稽さが上手く混じり合い、オチもついていて面白い。

EP.3『解剖』
EP.1とEP.2は欲が身を滅ぼすというオカルトホラーだが、EP.3はSFホラー。EP.3の監督は『エンプティ・マン』のデヴィッド・プライアー。遺体の解剖とホラーといえば、『ジェーン・ドウの解剖』があるが、それと同様に解剖しながら話が進む。目を突き刺す場面があるのでダメな人は注意。

EP.4『外見』
容姿に自信のない主人公が狂気の果てに身を滅ぼす話。仲間との同調性や自己肯定感など、根底には現代の闇に警鐘を鳴らしている気もする。にしても話がメリハリに欠け、何が言いたいのか分かりづらい。あと皮膚病やアトピーある人には辛い描写。

EP.5『ピックマンのモデル』
やっぱり来たH•P•ラヴクラフト原作のクトゥルフ神話ホラー。
マサチューセッツ州アーカムやミスカトニック大学という胸躍る名前も出てくる。闇の世界を描く画家ピックマンとその絵に魅入られた友人サーバーの狂気と破滅の物語。
ベン・バーンズ(『ナルニア物語』のカスピアン王子)がサーバー、クリスピン・グローヴァー(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティの父親ジョージ)が画家ピックマンを演じている。

EP.6『魔女の家での夢』
これもH•P•ラヴクラフト原作のホラー。
セイラム、魔女、異次元などのキーワードの時点で面白そう。主演は『ハリーポッター』でロンを演じたルパート・グリント。すっかり渋くて存在感のある英国俳優になっていて、その演技も見どころ。

EP.7『観覧』
謎の屋敷に招待された4人が遭遇する出来事を描いたホラー。
56分の内40分が酒とドラッグと特に伏線のない会話からなる退屈な序章で、それ以降からが本番と言える。EP.1からEP.7まで観た中で良くも悪くも一番個性が出ているエピソードだと思う。
映像の古典SF的な色味に加えて、グラスがデッカードグラスだったり、ウィスキーの名前が原哲夫(北斗の拳)だったり、『レイダース』っぽい演出だったり、終盤のB級映画感とか「オタク過ぎだろ!監督誰だよ!?」と思ったら、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』と同じパノス・コスマトス監督だったw
ちなみに屋敷の主ラシターをピーター・ウェラー(ロボコップのマーフィ)、ドクター・ザーラをソフィア・ブテラ(キングスマンのガゼル)が演じている。
「すごい面白い!」というエピソードではないが、デル・トロ監督はこういう個性的な作品を集めたアンソロジーをやりたかったんじゃないかなと思う。

EP.8『ざわめき』
最終話はギレルモ・デル・トロ脚本、ジェニファー・ケント監督(『ババドック』『ナイチンゲール』)による哀しくも美しいホラー。
単に怖いだけじゃなく愛を描いているのがデルトロ監督らしい。主演に『ウォーキング・デッド』のリック役アンドリュー・リンカーン。

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