ファミリー・タイズ 赤ちゃんにジェラシー編(シーズン3) : 特集

■80年代を代表する1話完結型ホームドラマ「ファミリー・タイズ」はココをチェック!

★マイケル・J・フォックスの出世作! 恋人役の女優と実生活で結婚!

 マイケル・J・フォックスといえば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「摩天楼〈ニューヨーク〉はバラ色に」などで活躍した80年代の人気スター。その彼が「バック・トゥ~」の前に出演して、全米の人気を集めたのがこのTVシリーズ。当初は両親が中心のドラマだったが、長男役のフォックスが抜群のコメディ感覚を発揮して注目を集めたため、ドラマの中心はフォックスにシフトしていった。

 この番組でブレイクしたフォックスは、スティーブン・スピルバーグの目に留まり「バック・トゥ~」主演に抜擢され世界的なスターになるが、20歳そこそこの若いフォックスのノリの良さが存分に発揮されているのは、映画よりもこの「ファミリー・タイズ」シリーズなのだ。

 また、フォックスはこの番組で彼の恋人、エレン役を演じたトレイシー・ポランと実生活でも結婚し、3人の子供の父親に。フォックスの実生活にも影響を与えた作品といえる。

★ファミリー・コメディに時代風刺をプラス。60年代と80年代のギャップに爆笑!

 ドラマの基本は、子供たちを愛する両親と、まだ学校に通っている個性豊かな子供たち3人による、親子の意見の食い違いや兄妹ゲンカといった日常をモチーフにしたほのぼのとしたファミリー・コメディ。

 フォックスはじめ芸達者な出演者たちのジョークや掛け合いだけでも十分に楽しいドラマだが、実はこの笑いには隠し味がある。60年代育ちの両親と80年代育ちの子供たちの価値観のギャップが、コメディのネタになっているのだ。自由と愛を尊ぶ60年代派の両親と、お金と流行が何より大切な80年代派の子供たち。その両方を笑ってみせる鋭い時代批評精神が、笑いの隠し味になっている。

★フォックスの声は宮川一朗太! 日本語吹替版も要チェック!

 海外TVシリーズのファンがこだわるのは、日本放送当時の吹替版。86年からテレビ東京系で「ファミリー・タイズ」が放送された時、フォックスの声を担当したのは宮川一朗太だったが、その後、「バック・トゥ~」はじめフォックス主演映画の吹替は三ツ矢雄二が担当することが多かった。

 しかし、本作のファンにとっては、フォックスの声といえば宮川一朗太なのだ! 96年に始まったフォックス主演のTVシリーズ「スピン・シティ」の吹替には宮川が起用され、ファンの喝采を集めたほど。今回リリースされるDVD「ファミリー・タイズ/赤ちゃんにジェラシー編」は、日本で初放送された23話を収録。もちろん、当時の宮川一朗太による吹替をそのまま楽しむことができる。

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