カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常 シーズン1 : 特集

 なんといってもポイントは、あの「X-ファイル」のモルダー捜査官役で知られるデビッド・ドゥカブニーが、製作総指揮と主演を務めていること。ドゥカブニーはモルダー時代にも「X-ファイル」のエピソードを何作か監督していたが、「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」でもメガホンをとったエピソードがあり見逃せない。

 しかも彼が演じる主人公ハンクは、モルダーとは一見、正反対。モルダーは仕事一筋で女性関係もストイックだったが、本作ハンクのキャラはライターとして重度のスランプ、女にもだらしないけどなぜか憎めないダメ男だ。そんなハンクと友人たちとの会話にはキワどいセリフが満載で、男の本音が次々飛び出す展開はまるで男性版「セックス・アンド・ザ・シティ」といった様相。それが男女を問わず視聴者の関心を引きつけている。

 とはいえ、主人公ハンクの根底にある心情が実は真面目で純粋なのはモルダー捜査官と同じ。本作は、モルダー捜査官のファンも必見だ。

 イイ女には目がなくて、しかもモテモテなハンクの日常を描いた本作は、大胆な官能シーンもいっぱい。女性関係はトラブル続き、お酒も大好き、放送コードギリギリじゃないかと心配になるキワどい描写が続々登場する。過激な表現とユーモアもこのシリーズの見どころだ。



 ドラマは基本的に1話30分完結で気軽に見られるが、シリーズ全体を通して、主人公ハンクの抱えている問題と、彼がそれらをどう解決するのかが描かれていく。そして、それらの問題と格闘するハンクを見ていると、彼がただのダメ男ではなく、実は誠意も愛もある人物であることが分かる。

<strong>★主人公のスランプとの格闘はどうなる?</strong>――ハンクはかつてはニューヨークに住んでいた小説家で、著作のうち1作は映画化もされている。しかし、今は極度のスランプ中。エージェントが雑誌のウェブでのブログ連載の仕事をとってくるが、その依頼主がハンクの元恋人カレンの現パートナーと知ってプライドを傷つけられる。はたしてハンクは小説が書けるようになるのか?



<strong>★主人公と元恋人との関係はどうなる?</strong>――ハンクは女性にモテモテだが、彼の本当の願いは、別れた元恋人カレンとまたいっしょに暮らすこと。しかしカレンは、出版社のオーナーで常識人の恋人ビルと同棲中。さらにハンクは、ビルの娘ミアと、彼の娘とは知らずにセックスしてしまい……ハンクの前途は問題山積。



<strong>★主人公と娘の関係はどうなる?</strong>――ハンクと元恋人カレンとの間にはベッカという娘がいて、ベッカはハンクの家にもときどき泊まりに来る。ベッカは10代の初めという難しい年頃で、父親の状況については複雑な気持ちを抱いている。ハンクはベッカの信頼を手に入れられるのか?





 吹き替え版の主人公ハンクの声は、「X-ファイル」のモルダー捜査官役の小杉十郎太が担当。「X-ファイル」を吹き替え版で楽しんでいたファンも、違和感なく安心して楽しめる。

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