バーン・ノーティス(バーン・ノーティス/モトスパイノギャクシュウ) シーズン2 : 特集

 「さらば愛しき女よ」「ロング・グッドバイ」など、一匹狼の探偵が事件を解決していくハードボイルド小説は、主人公による一人称のナレーション形式で、そのキザなキメ台詞が特徴だ。本作もマイケルの一人称のナレーションが作品の大きな魅力になっているが、その独白のテイストはちょっと違う。マイケルの場合は、従来のようなクールなカッコつけではなく、自分を笑っちゃうような内容で、しかもギャグのセンスは軽妙。そのテイストは「ヴェロニカ・マーズ」のヴェロニカの独白と通じる今っぽいノリだ。キザにキメるよりも、ナイスな自嘲ギャグのほうがカッコイイ――マイケルはそんな現代的なクールさを体現する、新タイプの主人公なのだ。
 本作のもうひとつの魅力、実は地味なスパイの工作過程を丹念に描写するという演出は、シーズン2でも健在。ニセの爆弾ひとつ仕掛けるのにも、どんな材料を使ってどんなふうに組み立てるのか、そのひとつひとつの作業を丁寧に遂行していくマイケルの姿をきっちり描写してくれる。そのリアルさは、まるでマイケルの通りにやれば、自分にも出来てしまいそうなほど。この演出によって、地道な作業が画期的な成果を産むという展開に説得力が増し、事件解決の達成感と臨場感が倍増する。
 シーズン1の冒頭で投げかけられた、マイケルを突如スパイ組織から解雇したのは誰なのか? その目的は何なのか? という大きな謎に、シーズン2では新たな展開がもたらされる。マイケルを解雇した黒幕の手下らしい謎の女性カーラが、遂にその姿を現すのだ。このカーラを演じるのは人気TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」でも正体不明の美女ナンバー6を演じたトリシア・ヘルファ。カーラの出現で、解雇原因の解明が進展する!
 マイケルは、仕事は凄腕なのに、私生活では母親や元恋人フィオナに頭があがらず、そのギャップが彼のユニークな魅力となっている。シーズン2では、さらに彼の私生活の悩みが急増。母親だけでも手が掛かるのに、問題児の弟ネイトも登場し、彼の面倒もみるハメに。そしてシーズン1でも登場した母親のロマンスの相手が再び現われ、フィオナに救急隊員の新しい恋人が出来るなど、マイケルの周囲がますます騒がしくなっていく。

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 マイケルが、スパイ生活で身につけた特殊な技術と知識を駆使して、彼が引き受けた日常的な事件をキレイスッキリ解決するのが本作の快感ポイント。このシーズン2では、この事件の解決過程のスリルが倍増。緻密に練った計画の実行途中で予想外の出来事が起きたり、ハプニングのせいで計画が実行できなくなったりするが、それをマイケルがどうクリアするのかがこのシーズンの見どころとなっている。事件解決の難しさが増して、解決の快感もさらにアップ!

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