バーン・ノーティス(バーン・ノーティス/モトスパイノギャクシュウ) シーズン1 : 特集

 南のリゾート地マイアミを舞台に、突然解雇された元スパイとその元恋人、そして相棒が、人々に持ち込まれた事件を解決していく1話完結のクライム・サスペンス「バーン・ノーティス/元スパイの逆襲」。

 まず目を惹くのは、ドラマの舞台マイアミのゴージャスさ。セレブご用達のナイトクラブやプール、海岸などが、南国らしい華やかな色彩で描かれていく。次に印象的なのは、随所に挿入される主人公マイケルの軽妙でシャレたナレーション。この雰囲気に合わせて、映像も編集もスピーディだ。だが、なんといってもこのドラマの魅力は、中心人物3人のユニークな個性。そして、それを演じる俳優たち。この主演3人の素顔とは?

 このドラマでブレイクした彼は、68年5月11日生まれの41歳。生まれはマサチューセッツ州で、離婚した母親が女手ひとつで3人の息子たちを育てたため、家庭は貧しく、電気代が払えないこともあったほど。少年時代は、引っ越しを繰り返してばかりだったという。高校時代に演技クラスに参加して演技に目覚め、マサチューセッツ大学とニューヨーク大学で演技を学び、95年に俳優デビュー。さまざまなドラマや映画に出演しているが、もっとも有名なのはクリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演の「チェンジリング」(08)。この映画で、アンジー演じるヒロインに、別の子供を息子として押しつける警部の役を演じている。

 私生活では「バーン・ノーティス」シーズン3に警部役で出演、「ターミネーター4」でもおなじみのムーン・ブラッドグットと交際中との噂。また、慈善活動に意欲的で、彼が演技と出会った高校に、10万ドルの奨学金制度を設置。そして、スポーツ事故で身体を損傷したスポーツ選手たちの団体Life Rolls Onに協力。友人でもあるミュージシャンのマイケル・ボルトンのチャリティ・コンサートで、「バーン・ノーティス」への出演権と彼のキスをセットでオークション出品し、これは3万6000ドルで落札された。家庭内暴力の被害者たちへのチャリティとして開催されたプロとセレブのテニス大会にも参加している。

 一方、今年7月に酒気帯び運転で逮捕されたのも記憶に新しいところ。数時間後に1000ドルの罰金で釈放されたが、本人は「バーでワインを3杯飲んだだけ。ただアレルギー用の薬を飲んでいたのが失敗だった」とコメントしている。

 アンウォーは、70年2月4日英国生まれの39歳。母親は英国女優、父親はインド生まれの映画プロデューサー。86年にドラマに出演、88年に映画デビューしているが、ブレイクしたのは92年の「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」。アル・パチーノ演じる全盲の退役軍人と、恋に落ちる苦学生を演じて絶賛を浴びた。とくに2人がタンゴを踊るシーンは有名。その後も「イノセント・ライズ」(94)、「デンバーに死す時」(95)などに出演しているが、ヒット作に恵まれず、今回の「バーン・ノーティス」で再ブレイク。彼女自身は、自分の出演作中で好きなのは、「バーン・ノーティス」と91年の「ワイルドハート/彼女は空を翔けた(未)」だと語っている。後者は、彼女が馬と一緒にプールにダイビングするホース・ダイビングの名手を演じる感動作。どちらもタフで行動的な女性を演じているのが共通点だ。

 私生活では3人の子どもを育てるシングルマザー。80年代後半に英国で出会った「リバー・ランズ・スルー・イット」などで知られる米国俳優クレイグ・シェイファーとの間に娘ウィローが生まれ、その後、米国俳優ジョン・ベレアと結婚。息子ヒューゴ、娘ペイズリーが生まれたが離婚している。

 ブルース・キャンベルといえば、「スパイダーマン」シリーズ全作へのカメオ出演で有名。というのも、彼はこのシリーズの監督サム・ライミと高校時代からの親友だから。高校時代から一緒に自主製作映画を手がけ、ライミ監督の出世作「死霊のはらわた」(83)に主演。続編も製作されて、本作のアッシュ役は彼の代表作ともなった。その後もライミ監督作の常連で、カメオ出演も多い。その彼が「バーン・ノーティス」で演じるサムは、お調子者だが憎めないという性格で、ライミ監督作で彼が演じるキャラとほぼ同じだ。

 キャンベルは、ミシガン州生まれの51歳。最初の結婚で子供が2人生まれたが離婚。91年に「マインドワープ(未)」で出会った衣装デザイナーのアイダ・ガーソンと再婚。現在はオレゴン州の小さな町で暮らしている。

「バーン・ノーティス」の作品トップへ