還魂

実は私の中で、「主君の太陽」を最後にホン姉妹の作品は不発だと感じてしまっていました。
なのですが！　本作でひさびさに、ホン姉妹の実力を再認識。
とーーーってもややこしくて複雑な設定だったり、え、なんで？ということでもしっかりと回収し、見事にまとめあげておりました。

パート1ではウクとナクス（ムドク）との出会いから還魂術による混乱を描いています。
正直、6話目くらいまではたくさん出てくる各キャラクターに目的や動きがなく退屈です。一旦他の作品に浮気したくらい。
ただ、戻ってみると、9話目くらいから、ムドクの過去に言及するような展開がでてきて、それからはもう怒涛。
※なんで間違ってムドクの体に入ったのか謎だったし、絶対なにかあると思ってた人も多いはず…！

パート2では、ナクス×チン・ブヨンは結局どうなる？まさかのシーズン3あり？という最後の最後まで気の抜けない展開でした。

キャストに関して言うと、チョン・ソミンちゃん、やっぱりすごすぎる…！
彼女が演じるムドクに、ナクスの元の姿であるコ・ユンジョンちゃんの姿が見えましたもん。
ソミンちゃんの演技力もあるんですけど、でも実は、心の声だけはシーズン1からユンジョンちゃんの声だったんですって。そうですよね、声帯を通して出る声はムドク（ソミンちゃん）のものだけど、心の声は元のナクス（ユンジョンちゃん）のものですもん…抜かりないぜ、ホン姉妹…。

そしてそこまでタイプではないイ・ジェウクも、時代劇衣装が似合いすぎてて、かっこよくみえてきたり。特にパート2では髪型も変わり、背も高いし、手もきれいだしで色気まで漂っておりました。
シン・スンホは、凛とした顔立ちからか「十八の瞬間」や「DP」では悪役を演じてきたのですが、聖君オーラぷんぷんの世子を見後に演じていました。彼の作品のなかで一番好きだな。
ファン・ミンヒョンも、これからきっと“絶対的2番手”として名が挙がってくることでしょう…。

話数が長い分、パート1の方が丁寧にウクとムドクの絆が描かれていたので入り込めたのは確か。
ただ、コ・ユンジョンちゃんも、短い話数でキャスト変更のプレッシャーの中、純粋なブヨンを演じていてとても奮闘していたかと思います！