Netflix「ザ・クラウン」 シーズン5で終了へ
2020年2月3日

Sophie Mutevelian / Netflix
Netflixの人気オリジナルドラマ「ザ・クラウン」が、シーズン5で終了することがわかった。米バラエティが報じている。
映画「クィーン」の脚本を手がけたピーター・モーガン企画・制作総指揮による同作は、英国女王エリザベス2世の治世を、20世紀後半を彩る歴史的事件の数々を絡めながら、時間軸に沿って描く大河ドラマ。シーズン2まではクレア・フォイ(「ファーストマン」)がエリザベス女王役を演じ、ゴールデングローブ賞テレビ部門主演女優賞(ドラマ)とプライムタイム・エミー賞ドラマシリーズ部門主演女優賞をダブル受賞。シーズン3から同役を引き継いだオリビア・コールマン(「女王陛下のお気に入り」)も、先日発表された第77回ゴールデングローブ賞でテレビ部門主演女優賞(ドラマ)に輝くなど、高い評価を得ている。
シリーズ終了にあたりモーガンは、「当初は全6シーズンを予定していたものの、シーズン5の脚本を執筆する過程で、ここで終わらせるのがベストだと感じた」と理由を説明。するとともに、同時に、最終シーズンではかねて噂されていた通り、英国きっての演技派として知られるベテラン女優のイメルダ・スタウントンが、エリザベス女王役を演じることを正式に発表した。
スタート時から同ドラマの大ファンだったと言うスタウントンは、「ピーター・モーガンの素晴らしい脚本をもとに、クレア・フォイとオリビア・コールマンがそれぞれの個性と解釈をもって、魅力的にエリザベス役を演じ上げるのを見るのは、同業者としてこの上ない喜びでした。超一流のスタッフ・キャストと共に、『ザ・クラウン』を完結へと導くという大役を仰せつかり、心から光栄に思っています」とコメントしている。
同紙によれば、新星エマ・コーリン演じるダイアナ妃とチャールズ皇太子(ジョシュ・オコナー)が織り成す世紀のロマンスを取り上げることでも話題を集めているシーズン4は、すでに撮影を開始しているとのこと。エリザベス女王役のコールマンを筆頭に、トビアス・メンジーズがフィリップ王配役、ヘレナ・ボナム・=カーターがマーガレット王女役で続投するほか、イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャー役で、ジリアン・アンダーソンが新たにキャストに加わる。
「ザ・クラウン」シーズン3は、現在Netflixで配信中。シーズン4の配信開始時期については、まだ明らかになっていない。