Netflixの実写「カウボーイビバップ」主演ジョン・チョウが撮影中に怪我 制作9カ月遅れに
2019年10月21日

Photo by Jon Kopaloff/Getty Images
日本発の人気アニメをNetflixが実写ドラマ化する「カウボーイビバップ」が、主演のジョン・チョウ(「search サーチ」「スター・トレック」シリーズ)の怪我により撮影中断を余儀なくされてしまった。
アニメーション制作会社サンライズのオリジナル作品「カウボーイビバップ」は、未来の太陽系が舞台のSFウエスタン。オンボロ宇宙船ビバップ号に乗り込み、賞金首を追って宇宙を駆け巡る賞金稼ぎ(通称:カウボーイ)の主人公スパイクが、個性的な乗組員らとともに行く先々で様々な騒動に巻き込まれつつ、痛快なアドベンチャーを繰り広げるさまを描いた。1998年にテレビ放送され、2001年には劇場版「COWBOY BEBOP 天国の扉」が公開。98年の第3回アニメーション神戸で作品賞(テレビ部門)、00年の日本SF大会で星雲賞(メディア部門)を受賞するなど、高評価を獲得している。
米バラエティによれば、実写ドラマ版の撮影はニュージーランドで順調に進められていたが、アクションシーンのリハーサルで、主人公スパイク役を演じるチョウが膝を負傷。アクシデントが発生した状況や怪我の度合など詳細は不明だが、チョウは現在米ロサンゼルスに戻り、近日中に手術を受ける予定とのこと。術後のリハビリも考慮に入れ、撮影中断期間は7~9カ月に及ぶ見込みだという。
チョウは10月18日(現地時間)、自身のインスタグラムに「水」という字が刻まれたオブジェの写真を添えて、コメントを投稿。スパイクが截拳道(ジークンドー)を愛用しているという設定から、截拳道の始祖であるブルース・リーの名言「水は流れることも砕くこともできる。水のようになれ」を引用したうえで、「回復を祈ってくれた皆さんに感謝します。流れる水のごとく、すぐに復帰してみせるよ!」と意欲を述べた。
Netflixが、「プリズン・ブレイク」など米人気ドラマを数多く手がけきてきた制作会社トゥモロー・スタジオと共同で制作する実写ドラマシリーズは10話構成で、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」のクリストファー・ヨストがパイロット版の脚本を担当。トゥモロー・スタジオのマーティ・アデルスタインとベッキー・クレメンツ、サンライズの宮河恭夫、尾崎雅之、佐々木新が制作総指揮にあたるほか、オリジナル版の監督を務めた渡辺信一郎がコンサルタントとして参加する。
キャストはチョウのほか、スパイクの相棒ジェット・ブラック役でムスタファ・シャキール(「ルーク・ケイジ」)、ヒロインのフェイ・バレンタイン役でダニエラ・ピネダ(「ジュラシック・ワールド 炎の王国」)、スパイクの宿敵ビシャス役でアレックス・ハッセル(「サバービコン 仮面を被った街」)の出演が決定している。