パトリシア・ハイスミス原作「トム・リプリー」シリーズがドラマ化
2019年3月25日

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米人気作家パトリシア・ハイスミス著の「トム・リプリー」シリーズ5作が、「トム・リプリー(仮題)」としてテレビドラマ化されることが決定した。米Deadlineが報じている。
トム・リプリーとは、サスペンスの女王とも呼ばれるハイスミスの小説に登場する人気キャラクターで、詐欺や殺人を行うアンチヒーロー。リプリーが登場するシリーズは、第1作「太陽がいっぱい」、第2作「贋作」、第3作「アメリカの友人」、第4作「リプリーをまねた少年」、第5作「死者と踊るリプリー」が出版されている。
これまで、「太陽がいっぱい」は1960年にアラン・ドロン主演、ルネ・クレマン監督で、99年には「リプリー」としてマット・デイモン主演、アンソニー・ミンゲラ監督で映画化され、「アメリカの友人」は77年にデニス・ホッパー主演、ビム・ベンダース監督で映画化されている。
テレビドラマ化にあたり企画・制作総指揮、脚本、演出を一手に担当するのは、「シンドラーのリスト」でアカデミー脚色賞を受賞し、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「マネーボール」「ドラゴン・タトゥーの女」などを手がけた人気脚本家のスティーブン・ザイリアン。2016年に米HBOで放送されたミニシリーズ「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」においても同様の役割を担っており、その手腕に期待がかかる。制作はEndemol Shine North Americaで、今後同企画を巡り米放送局やストリーミング会社の間で争奪戦が勃発することになりそうだ。