「サルベーション」イアン・アンソニー・デイル、難解なセリフに本音をポロリ!
2018年11月6日

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小惑星の衝突による人類滅亡の危機を回避しようと奔走する人々を描いたSFドラマ「サルベーション 地球の終焉」シーズン1のDVD発売&レンタル開始を記念し、特典映像の一部が公開された。キャストらが2017年7月に米サンディエゴで開催されたコミコンに参加した際の様子と、ショーランナーのリズ・クルーガーが、ドラマがいかに科学的事実に基づいて制作されているかを解説する姿が収められている。
人類を滅亡させる小惑星が地球に迫り来るなか、世界最高峰の頭脳集団が危機回避に立ち上がる。しかし、小惑星衝突までの時間は、約6カ月間。科学者たちが重力牽引船で小惑星の軌道を変えようと奔走する一方、世界各国の政府は水面下で駆け引きを繰り広げる。「トランスフォーマー」「スター・トレック」シリーズの脚本家、プロデューサーとして知られるアレックス・カーツマンが制作総指揮を務める。
コミコンで行われたトークセッションには、メインキャストのサンティアゴ・カブレラ、チャーリー・ロウ、イアン・アンソニー・デイルが出席。億万長者で時代の最先端を行く科学者もあるダリウス・タンズ役のカブレラは、天文物理学を学ぶMIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院生リアム・コール役のロウとともに、専門用語が多用された難解なセリフを「ググりながら消化して演じてきたよ」と明かす。一方のロウも「妙な科学用語があると、その日の撮影はストレスが高くてね」と苦笑い。これを聞いていた米国防総省副長官ハリス・エドワーズ役のデイルは、「僕のセリフじゃなくてよかった」と本音を語り、会場の笑いを誘っている。
クルーガーが今作に登場する事象や装置について解説する映像では、ドラマ内で描かれる小惑星衝突回避の作戦を紹介。重力牽引船を小惑星を周回させることで徐々に軌道を変更する方法がフォーカスされるが、現実世界の科学では、牽引船を6カ月以内に小惑星まで運べるロケットが存在しない。しかしクルーガーは、「その答えが今まさに見つかった。EMドライブという技術の実験が行われているの」と力強く語る。
EMドライブとは、燃料なしで推力を継続的に生み出し加速できる未開発の技術。この技術があれば、牽引船を小惑星まで運ぶスピードをアップさせることが可能だという。すでに、宇宙旅行を大改革する技術として中国やアメリカでEMドライブの実験が行われているといい、「数件の実例は確認されている。ドラマでは、このEMドライブを実際に造ろうとするの」と、実世界とドラマの科学技術の進歩がリンクするリアルさをアピールしている。
「サルベーション 地球の終焉」シーズン1(全13話)のDVDは、11月7日発売&レンタル開始。