リドリー・スコット制作総指揮のSFドラマ「Raised By Wolves」始動
2018年10月11日

写真:ロイター/アフロ
米ケーブル局TNTがリドリー・スコット監督が制作総指揮を手がけるSFドラマ「Raised By Wolves(原題)」の制作にゴーサインを出したと、米Deadlineが報じている。
同作は、謎の異星で人間の子どもたちを育てる役割を担った2体のアンドロイドを軸に据えたドラマだという。スコット監督の制作会社スコット・フリーとStudio T、マッドハウス・エンタテインメントが制作。ショーランナーとして脚本家チームを率いるのはアーロン・グジコウスキ(「プリズナーズ」「ハード・ラッシュ」)で、スコット監督は自ら演出を手がけることになるという。
スコット監督は、「グッド・ワイフ」「高い城の男」「TABOO」「ザ・テラー」など数多くのテレビドラマ制作に関わってきたが、自ら演出を務めるのは今回が初めて。その理由について、「SFというジャンルのなかで常に未開拓の領域を探してきましたが、ついに『Raised by Wolves』のなかに真の独創性を見つけました」と、スコット監督は説明。「完全にユニークで創造的な世界に、実存に関する疑問を抱えたたくさんのキャラクターが登場します」
近年のスコット監督は、アカデミー賞にノミネートされたマット・デイモン主演のSF映画「オデッセイ」(2015)をはじめ、「エイリアン」シリーズ最新作「エイリアン:コヴェナント」(17)、実話をもとにしたサスペンス映画「ゲティ家の身代金」(17)とコンスタントに新作映画を発表しているが、「Raised By Wolves(原題)」で活動範囲をテレビドラマへと広げるつもりのようだ。