ボネガット「スローターハウス5」がテレビシリーズ化
2018年1月9日

写真提供:アマナイメージズ
カート・ボネガットのSF小説「スローターハウス5」を、米ユニバーサル・ケーブル・プロダクションが新たにドラマシリーズ化することが、米バラエティによってわかった。
1969年に発表された「スローターハウス5」は、自分の過去・現在・未来をとびまわる奇妙なタイムトラベラーとなった主人公ビリー・ピルグリムが、異星人による誘拐、第2次世界大戦での捕虜体験、飛行機の墜落事故、ドレスデンの大空襲など、さまざまな出来事のなかをさまよう姿を描いた、壮大にして奇想天外なSF小説の傑作。72年には、「明日に向かって撃て!」の名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督により映画化もされている。
脚本の執筆に加え、制作総指揮も務める米Syfyの新ドラマ「Happy!(原題)」のクリエイター、パトリック・マクマナスは、「アメリカのバルカン化(ある地域や国家が、互いに対立する小さな地域に分裂していくこと)や水爆による壊滅的被害といったテーマも含めて、ボネガットがあの小説でつづった壮大な世界を描き切るのに、今日のテレビシリーズほど適したメディアはないと思うし、原作の世界観をさらに押し広げた新たなストーリーを期待していて欲しい」と意気込みを語った。
ちなみに現段階で、放送局ならびに放送開始日はまだ決まっていない。