「ツイン・ピークス」“最後の事件ファイル”をマーク・フロストが小説で出版
2017年11月6日

写真:Visual Press Agency/アフロ
25年ぶりの新シーズン復活が大きな話題を呼んだ「ツイン・ピークスThe Return」で、シリーズの生みの親である鬼才デビッド・リンチ監督と共にオリジナル版から共同クリエイター兼制作総指揮を務めたマーク・フロストが10月31日、謎が謎を呼ぶ新シーズンの内容を紐解く新刊「Twin Peaks: The Final Dossier(原題)」を出版した。
1990~91年に全米ABCネットワークで放送されたオリジナルシリーズは、カナダの国境に近い田舎町ツイン・ピークスで、美少女が何者かに殺される事件が発生したことから、住人たちのゆがんだ人間関係が明らかになっていくさまを描いた。それから25年後を舞台にした新シーズンは、現実世界と「赤いカーテンの部屋」と呼ばれるパラレルワールドを行き来するのみならず、カイル・マクラクラン演じる主人公クーパー捜査官が3バージョン存在するという難解なストーリー展開でファンを翻弄している。
米IndieWireによれば、「最後の事件ファイル」を意味するフロストの新刊は、オリジナルシリーズ終了から新シーズン開始までの空白の25年間を埋めるだけにとどまらず、その解釈をめぐり米国のファンの間でいまだ激論が飛び交う衝撃の最終話の“その後”を、クリスタ・ベル演じるFBI捜査官タミー・プレストンの報告書という形でつづった内容とのこと。さらには、新シーズンに登場しなかったウィンダム・アール(ケネス・ウォルシュ)、アニー(ヘザー・グラハム)といったオリジナルシリーズの主要キャラクターの行方も明らかにされるという。新旧ファンにとって必読の一冊と言えそうだ。
「ツイン・ピークスThe Return」はWOWOWで日本独占放送中。11月25日に最終話(第18章)を放送。