カイル・マクラクラン、「ツイン・ピークス The Return」で驚きの挑戦!来日会見で明かす
2017年7月13日

デビッド・リンチが手がけた人気テレビドラマの新シリーズ「ツイン・ピークス The Return」の主演俳優カイル・マクラクランが7月12日、都内で来日記者会見を行い、「今回はすべてのシナリオが完成した状態で撮影を行い、全18話をリンチ監督が演出しているから、まるで18時間の長編映画のようなんだ」と“帰還”をアピールした。
1990~91年に全米ABCネットワークで放送されたオリジナルシリーズは、カナダの国境に近い田舎町ツイン・ピークスで、美少女殺人事件を捜査するため、現地入りしたFBI特別捜査官デイル・クーパー(マクラクラン)が、住人たちのゆがんだ人間関係や次々と起こる超常現象に翻ろうされる姿を描いた。
その最終話で被害者ローラ・パーマーが、クーパーに告げた「25年後に会いましょう」というメッセージ通り、ファン待望の“新章”が幕を開けることになり、マクラクランに加え、シェリリン・フェン、シェリル・リー、メッチェン・アミックをはじめとするオリジナルキャストのほか、ナオミ・ワッツ、アマンダ・セイフライド、モニカ・ベルッチ、ティム・ロス、裕木奈江といった総勢217人が出演している。
オファーを受けた第一印象を問われ、「あのスーツがまだ着られるか心配だったよ」と笑いを誘ったマクラクランは、「興奮したし、クーパーを演じることに何の躊躇(ちゅうちょ)もなかった。僕自身、長年『ツイン・ピークス』の世界観に戻りたいという気持ちを抱いていたし、リンチ監督とまた仕事できるのが光栄だったよ」としみじみ。
ただ、「単なるノスタルジーではなく、新たなストーリーと方向性を提示している」と新機軸に自信を示し、「ネタバレになるから詳しくは言えないけど、僕が“いくつかの役”を担っている。ちょっとしたヒネリがあるんだ。もちろん、クーパーには誰も予想できない展開が待っているよ。頭で理解しようとせず、心をオープンにして楽しんで」と期待をあおった。
会見には学生時代から「ツイン・ピークス」の大ファンだったというお笑いタレントの椿鬼奴が、ローラ・パーマーの扮装で登場し、劇中のキーアイテムである青いバラの花束をプレゼント。あこがれだったマクラクランと対面し、「生きていて、こんな日が来るなんて……」と感涙していた。そんな椿鬼奴に対し、マクラクランはお礼として自身が所有するワイナリーで製造したオリジナルのワインを手渡していた。
「ツイン・ピークス The Return」は、7月22日からWOWOWで独占放送(全18話。2カ国語版は毎週土曜日午後9時、字幕版は毎週金曜日午後11時)。