デビッド・クローネンバーグ、Netflixドラマ「またの名をグレイス」に俳優参加
2016年10月13日

Photo by Jim Spellman/WireImage
カナダ人作家マーガレット・アトウッドの長編小説「またの名をグレイス(原題:Alias Grace)」を米NetflixとカナダのCBCが共同でドラマ化するミニシリーズに、カナダを代表する鬼才デビッド・クローネンバーグ監督が俳優として参加していることがわかった。
「またの名をグレイス」は、数々の文学賞に輝くアトウッドの最高傑作とも称される作品。1843年、トロント近郊の屋敷の主人とその愛人だったメイド頭が殺害されるという、カナダで実際に起こった殺人事件を下敷きに、犯人とされた当時16歳の美貌のメイド、グレイス・マークスの生涯に迫る。
主人公のグレイス役にはカナダ出身のサラ・ガドンが起用されているが、ガドンは「危険なメソッド」「コズモポリス」「マップ・トゥ・ザ・スターズ」と3本のクローネンバーグ監督作に出演している常連だ。
クローネンバーグの役どころは不明だが、殺害された主人役のポール・グロスと愛人のメイド頭役のアンナ・パキンもカナダ出身。ほか、ザカリー・リーバイ、エドワード・ホルクロフトらが共演する。なお俳優としてのクローネンバーグは、自作以外では特に映画「誘う女」「ミディアン」やテレビシリーズ「エイリアス」で印象的な演技を披露している。
本作は1時間×全6話からなるミニシリーズとなり、「死ぬまでにしたい10のこと」「アウェイ・フロム・ハー君を想う」のサラ・ポーリーがプロデュースと脚本、「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン監督が演出を手がける。ポーリーもハロンもカナダ人であり、まさにカナダの才能が集結した格好だ。