性転換のリリー・ウォシャウスキー、GLAADメディア賞で受賞スピーチ

2016年4月8日

ウォシャウスキー妹、初の公の場でスピーチ
ウォシャウスキー妹、初の公の場でスピーチ
Photo by Frederick M. Brown/Getty Images

 「マトリックス」3部作で知られるアンディ・ウォシャウスキー監督が4月2日(現地時間)、トランスジェンダーを公表後初めてリリー・ウォシャウスキーとして公の場に登場。自身が企画した、Netflixの「センス8」が第27回GLAADメディア賞のドラマシリーズ部門を受賞し、米ロサンゼルスで開催された授賞式でスピーチを行った。

 米Logo TVが公開した動画では、ウェーブのかかったセミロングのブルネットのリリーは、黒いロングドレス姿で登壇すると「ジャジャーン」と笑顔をはじけさせ、カミングアウトを後押ししてくれたLGBTの団体やイベントに感謝を述べている。さらに、暴露を試みた英紙を「非常に思慮深く、おもいやりがある」と皮肉り、「ありがとう」と親指をあげてみせる場面も。リリーは原稿をもとにスピーチを続け、「人生の苦境から解き放たれるための勇気はどこにあるのか? アイデンティティの変化というアイデアは、私たちの作品の重要な要素であり、すべてのアイデアの根底にあるのは愛です」と語った。

 「センス8」は、8カ国9都市を舞台に、互いの思考や行動、感情に感応する能力を与えられた男女8人が、自分たちに起こった異変を突き止めようとするさまを描いたSFアクション。クリエイターのリリーが、数年前に同じく性別適合手術を行った姉ラナ・ウォシャウスキー(元ラリー)とともに制作総指揮・監督・脚本を務めており、シーズン2の制作も決定している。

 GLAADメディア賞は、同性愛者擁護団体GLAAD(Gay&Lesbian Alliance Against Defamation: 中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)が主催する賞。今年は「センス8」のほか、長編映画(拡大公開)部門をケイト・ブランシェットルーニー・マーラ主演「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)、コメディシリーズ部門を「トランスペアレント」(Amzon)が受賞した。

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