“第2のカンバーバッチ”トム・ヒューズ主演「THE GAME」AXNミステリーで放送開始
2015年7月31日

(C)BBC 2014
英BBCで2014年に放送された「THE GAME」が、AXNミステリーで7月23日より、毎週木曜日夜10時から放送が開始された。作品は、二重スパイやソ連KGBの諜報員が英国に数多く潜伏していた米ソ冷戦中の1970年代に、ソ連KGB幹部がイギリスへの亡命と引き換えに明かした極秘情報“ガラス作戦”の全ぼうを暴くため結成されたMI5(英国情報局保安部)の極秘チームの姿を描くスパイ・ミステリー。
相手の真意を見破ることを得意とし、謎めいた過去を持つ男ジョー・ラムを演じるのは、数々の英国名優を生み出した名門・王立演劇学校(RADA)出身のトム・ヒューズ。バーバリーのモデルを務めたこともある185cmの長身と端正な顔立ち、そして名門出身の確かな演技力は、ベネディクト・カンバーバッチ、エディ・レッドメインら人気英国俳優の仲間入りに最も近い存在である。トムはジョーを演じるのにあたり「70年代に生きるのがどんな感じかを体験出来たことが一番楽しかった」と語る。もともと、「フェイスブックもインスタグラムもやらない」ジョーにとって、携帯電話などのテクノロジーが発展していない世界を経験したことは有意義な経験だった模様。
役作りについては、1話~3話の監督を担当したニール・マコーミックと、映画「裏切りのサーカス」などを参考にしながら“スパイの生活とはどんなものか”具体的に話し合い、さらに「僕は大の音楽ファンなんだ。いつもリズム、役の中にあるハートビートを見つけることで役づくりしている。音楽がインスピレーションなんだよ」と明かした。
脚本を読んだとき、「30代になる頃まで、人生経験を積んだ役はあまり来ないのが普通だけど、20代でこんな役が回ってくるなんて驚きだよ」と振り返る。さらに、ジョーという人間は「人生の様々な経験を積んだ事実は脚本の表面にあまりでていなくて、シリーズを通して少しずつ紐解かれていく」と作品の今後の展開について示唆し、どこか陰のあるジョーという人物がどんな表情を見せていくのか期待させる。
現在、映画「バニラスカイ」(トム・クルーズ主演)の元になったスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」の脚本を担当したマテオ・ヒルの次回作「Project Lazarus」撮影中のトム。私生活は、ドラマ「エレメンタリー」シーズン3の出演が決定した女優オフィリア・ラビボンドと11年から交際しており、公私共に順調のようだ。
主人公のジョー以外にも、数多くの映画やテレビシリーズに名バイプレイヤーとして出演してきたブライアン・コックス演じるダディをはじめ、個性的で魅力溢れるキャラクターが登場する。全6話とコンパクトな構成で、「人間の心理について描く」重厚なテーマも魅力的。既に放送直後から、SNSなどで「カッコ良い」と話題になりつつあるトム。殆ど表情を変えないクールな役どころとタバコを吸うセクシーな仕草が好評のようで、「SHEROCK/シャーロック」での“当たり役”をきっかけに大ブレイクを果たしたカンバーバッチのように、熱狂的なトム・ヒューズファンが日本でも続出するか注目される。