「ブレイキング・バッド」スピンオフ、今冬リリース決定
2015年7月30日

今冬、Blu-ray&DVDリリース
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2008年から米AMCで放送され、13年に惜しまれながらも幕を下ろした傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「Better Call Saul(原題)」のブルーレイとDVDが今冬、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからリリースされることが決定した。
同作は、「ブレイキング・バッド」のシーズン2から登場した優れた問題解決能力と裏社会へのコネを持つ敏腕犯罪弁護士ソウル・グッドマンを主人公にした新ドラマで、「ブレイキング・バッド」の主人公ウォルター・ホワイトと出会う前の姿を描くもの。「ブレイキング・バッド」の脚本家ピーター・グールードが企画と製作総指揮を務め、同じくビンス・ギリガン(「X-ファイル」)も企画・製作総指揮として参加。既にシーズン2までの制作が決定しており、ジェシー役のアーロン・ポールが、ビンスと再び仕事がしたいという理由からジェシー役での参加を志願している。
「ブレイキング・バッド」は、平凡な人生を送っていた温厚で真面目な化学教師が、がんに冒され余命宣告をされたことをきっかけに、純度99.1%のスーパードラッグ“メス”を生み出す危険な副業に手を出し、次第に悪に染まっていくノンストップ・ケミカルアクション・エンタテインメント。予想外な展開と、家族のためにお金を残そうとする主人公の姿が幅広い層の支持を得て人気を呼び、作家のスティーブン・キングが「21世紀のベストドラマ」と称賛を送ったことも話題になった。
また、主演のブライアン・クランストンは、08年から3年連続でエミー賞のドラマシリーズ主演男優賞に輝き、映画界でも、「ドライヴ」(11)「アルゴ」(12)「GODZILLA」(14)などの作品で実力派として活躍。ファイナルにあたるシーズン5は、最終話をリアルタイムで見た視聴者の数は、第1シーズン第1話の7倍を超える1068万人に到達。第66回エミー賞で作品賞を含む6部門を受賞し、有終の美を飾った。
なお「ブレイキング・バッド」には、“歴史上もっとも醜い車”としてワーストランキングに名前が挙がる02年製のポンティアック・アズテックに主人公ウォルターを乗せ、家庭でも職場でも敬意を払ってもらえない憐れな中年男を車でも象徴し、そのほかの登場人物にもそれぞれの性格を反映した自動車を選ぶなど、細かい設定がある。
さらに、最終話放送後“もうひとつのエンディング”を発表し、「ウォルターもハイゼンベルクも家族も相棒も全て夢の中の出来ごとだった」という設定で、ハイゼンベルク(ウォルターの裏の世界での通名)とはかけ離れた情けない男を演じたブライアンの映像を公開。たくさんの遊び心と、見事なストーリー構成のもうひとつのエンディングに仕上がっているのでこちらもスピンオフを見る前に必見だ。