吉本興業がマードックの娘が経営する制作会社と共同で番組制作
2011年1月26日

TBSで放送 写真:Newscom/アフロ
吉本興業が、イギリスを拠点に世界的な事業展開を手がける大手テレビ制作会社シャイン・インターナショナルと、共同で番組を企画開発、制作し、アメリカ、日本その他の市場に配給する契約を交わした。
米バラエティ紙によれば、吉本興業はシャインのアメリカ支部である制作会社レバリとのパートナーシップにより、アメリカもしくは日本向けのリアリティ番組を制作。シャインを通じてその他の地域への番組フォーマットのセールスも行う。
両社が手がける最初のプロジェクトは、バラエティとリアリティの混合番組と称される「スパイス・オブ・ライフ(原題)」。人気テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」で人気を博した米俳優マシ・オカがクリエイター兼制作総指揮を務める。日本では、すでにTBSで放送されることが決まっている。
シャイン・インターナショナルのクリス・グラント社長は、「吉本との契約が、アメリカと日本のフォーマット市場における、より多くのコラボレーションの扉を開くことを望みます」と語った。吉本サイドも、シャインとの提携を雛形に、アメリカおよびヨーロッパ市場へのさらなる進出を目指す意向を表明している。
英最大のインディペンデント制作会社のひとつであるシャインは、「アグリー・ベティ」「時空刑事1973 LIFE ON MARS」「ガット・トゥ・ダンス(原題)」「マスターシェフ(原題)」など人気番組の権利を所有している。社長のエリザベス・マードックは、巨大メディア企業ニューズ・コーポレーションのルパート・マードック会長兼CEOの娘だ。