ヒラリー・クリントンがモデルの法廷ドラマ、NHKで放送決定
2010年9月7日
NHKは9月7日、同局の秋の海外ドラマのラインナップ発表会を行い、編成局ソフト開発センターの柴田幸裕チーフ・プロデューサーと荒谷紀子チーフ・プロデューサーが説明した。
7月に発表された10月以降スタートの番組は「アグリー・ベティ3」(総合テレビ)、「iCarly(アイ・カーリー)」「カイルXY」(教育テレビ)、「グッド・ワイフ」「ER XV 緊急救命室」「アグリー・ベティ4」「刑事コロンボ」「イ・サン」(BS2)の8作品。
中でも注目は、ハリウッドのヒットメーカー、リドリー&トニー・スコット兄弟が製作総指揮を務め、2010年ゴールデングローブ賞主演女優賞(ジュリアナ・マルグリース)を受賞した新番組「グッド・ワイフ」。夫に裏切られ、13年ぶりに弁護士に復帰したアラフォー女性が、法廷と家庭、それぞれの舞台で戦う姿を描くドラマで、主人公のモデルは米国国務長官ヒラリー・クリントンであることも話題に。
柴田プロデューサーは「1シーズンで打ち切りになるなど、新作ドラマが育たない状況にある海外ドラマ界。その背景には、2年前の脚本家ストの影響や、シリーズものだとマンネリ化とギャラの高とうがあるが、そんななか、『グッド・ワイフ』は唯一定着しているし、並みいる長寿番組の中で健闘した新人番組だと思う」と分析。さらに「ここ5、6年、アメリカでは『ダメージ』(BS2で一挙放送を予定)など、ケーブルTVだからこそできる野心的な作品が人気。NHKでは刺激の強い作品はなかなか放送しづらいものの(笑)、そういったものを今後も注目していければ」と語った。