サイモン・コーウェルが「アメリカン・アイドル」を降板
2010年1月13日

米FOXの人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」の辛口審査員として知られる英音楽プロデューサー、サイモン・コーウェルが、1月12日にスタートしたシーズン9を最後に同番組を降板することが明らかになった。英ガーディアン紙によると、コーウェルは制作と審査員を務める英オーディション番組「Xファクター」の米版に着手する予定で、新番組は米FOXで2011年にスタートする。
英「ポップ・アイドル」の米版として2002年に放送開始した「アメリカン・アイドル」は、ケリー・クラークソンやキャリー・アンダーウッド、ジェニファー・ハドソンら多くのスターを輩出してきた。「ポップ・アイドル」での辛らつなコメントで知名度を上げたコーウェルは、「アメリカン・アイドル」にも審査員として出演し、1年につき約3600万ドル(約33億円)のギャラを手にしてきたが、同シリーズの制作権は同じく大物英音楽プロデューサーのサイモン・フラーが握っていることから、以前より自身が権利を持つ「Xファクター」の米版立ち上げに熱意を見せていた。
コーウェルが制作と審査員を務める「ブリテンズ・ゴット・タレント」に登場したスーザン・ボイルが世界で大ブレイクしたように、米版「Xファクター」から新たなビッグスターが誕生すれば、コーウェルはセールス面でさらなる収益が見込める。
「アメリカン・アイドル」は、今シーズンから歌手ポーラ・アブドゥルに代わり人気司会者のエレン・デジェネレスが審査員として登場する。