「Lの世界」「ダーティ・セクシー・マネー」、米TV界を席巻するLGBTな人々

2008年4月28日

 [ロサンゼルス 25日 ハリウッド・レポーター] キャンディス・ケインは、ゲイの人々の間では以前から有名な存在だったが、最近になって一般にもその名を知られるようになった。ABCのプライムタイム・ソープ「ダーティ・セクシー・マネー」で、ウィリアム・ボールドウィン扮する富豪一家の長男の愛人で、男から女に性転換したカーメリータを演じているためだ。本物の性転換者が性転換者の役を、しかもプライムタイムの番組で演じるというのは、米TV史上初めてのことだという。

 レズビアンを描いた「Lの世界」のヒットや、Here!とLogoという2つのゲイ専門CATVチャンネルの台頭など、近年とみにアメリカのTV番組におけるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の存在感が増している。

 同性愛者擁護団体GLAAD(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation: 中傷に対して闘うゲイ&レズビアン同盟)によれば、実際は過去10年でゲイのキャラクターの数そのものは減っているそうだが、その性格付けが昔と比べて実体に即したものである点が評価できるという。さらに、前述の「ダーティ・セクシー・マネー」ほか「アグリー・ベティ」「オール・マイ・チルドレン」など、トランスジェンダーという設定のキャラクターの数は過去最高を記録している。

 しかし一方では、「Lの世界」のプロデューサーのアイリーン・チェイケンが憂慮する通り、来シーズンで同番組が終了すると、TV上からレズビアンの存在が消えてしまうという一面もある。

 だが一説によると、アメリカ国内のLGBT市場には推定約6100億ドル(約63兆円)の購買力を持つ1500万人の購買層がいるとも言われる。今後もTV界がそれを見逃すはずはないだろう。

※この記事はロイター通信社との契約に基づき、株式会社エイガ・ドット・コムが日本語翻訳を行っています。

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