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by カカクコム
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 モンティ・パイソンは、69年に結成されたコメディ集団。ビートルズと同時代に英国で生まれ、世界中に多大な影響を与え、今でも多くの人々に愛されている、いわばお笑い界のビートルズ。40年経った今体験しても、決してそのセンスが古く感じられないところもビートルズと同じだ。彼らのコント番組「空飛ぶモンティ・パイソン」は、日本では英国の7年後、76年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)で約1年間放送されただけだが、熱狂的なファンを生み、松尾貴史や爆笑問題の太田光、ラーメンズもモンティ・パイソンへのリスペクトを公言している。

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 モンティ・パイソンといえば、政治家からロイヤル・ファミリー、右翼から左翼、軍人からマスコミや文化人、歴史上の偉人・賢人から芸術家や作家、エコロジストからサラリーマン、おばさんや赤ちゃん、同性愛者にホームレス、そして動物のラマから犬猫ペット、果ては缶詰(スパム!)まで、ありとあらゆるものをネタに上げ、いじり回し、徹底的に笑い倒すのが特徴。

 そして、そのギャグの魅力は多面的。意表を突くシュールさ、ナンセンスさ。階級や差別を真っ向から笑うアブナさ。文学や歴史をネタにする文系の香りも漂いつつ、身体を張ったドタバタギャグもあり。TVならではの映像表現を使った瞬間芸と、それらをオチのないまま次から次へと目まぐるしく繋げていく構成の妙味。彼らのギャグは見る人によってハマるツボが違う。その具体的なコントを紹介してみよう。

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●バカな歩き方省
 国防省や外務省と同じように「バカな歩き方省」があり、この省の役人はバカな歩き方=シリー・ウォークをしなくてはならないというナンセンス・コント。それを実践する身長196センチのジョン・クリーズの動作は強烈なインパクトで、モンティ・パイソンの代表的コントのひとつに。

 なお、「空飛ぶモンティ・パイソン 40thアニバーサリーBOX」には、このシリー・ウォークを高さ15センチの立体像にした世界初公認のフィギュアが付いている。

●スペインの宗教裁判
 日常会話の中で「スペインの宗教裁判じゃないんだから」という慣用句を口にすると、突然、赤い法衣を着たスペインの宗教裁判官たちが集団で出現する、というコント。歴史的にはその裁きの過酷さで知られるが、モンティ・パイソンによる裁判官たちはかなりおマヌケ。この集団の一員を、後に人気映画監督になるテリー・ギリアムがものすごい形相で演じているのも見どころだ。

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●ゲイの床屋さん(ランバージャック)
 床屋が「自分は本当はカナダのロッキー山脈で木こりがしたかったんだ」と告白すると、彼の妄想の中で制服を着たカナダの森林警察隊員たちが登場、「おいらは愉快な木こり(ランバージャック)」の歌を合唱するが、その歌詞がいつのまにか女装趣味礼賛の内容になる、というコント。モンティ・パイソンは、当時タブーだった女装ネタとゲイネタがかなり多い。

●クイーン・ビクトリア障害レース
 競馬中継のアナウンサーが「クイーン・ビクトリア障害レース」と言うので、ビクトリア女王を記念したレースなのかと思うと、画面に競馬場で8人の太めの中年女性ビクトリア女王(実はモンティ・パイソンたちの女装)がスカートをまくり上げて必死になって障害物競争している姿が映る、というコント。もしこのネタを日本の天皇杯に置き換えたら……。

●手旗信号による世界名作文学
 英国の古典名作「嵐が丘」を「手旗信号」で表現。登場人物たちが手旗信号で台詞を語り、字幕が表示される、というコント。次回予告はモールス信号による「OK牧場の決闘」、のろしによる「紳士は金髪がお好き」。

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