LOST シーズン6 : インタビュー

■ズレイカ・ロビンソン(イラーナ)「彼女は自分の役割を理解してるけど、私には見当もつかない!」

※多少ネタバレあり
――イラーナ役にはどうやって決まったのですか?

「以前、別の役でオーディションを受けたことがあったの。でも、他のドラマが先に決まったので、出演を諦めなくてはならなくなって。でも最近、そっちのドラマが終了し、『新しい役があるけれど、興味ある?』って誘われて」

――別のドラマというのは、「ROME ローマ」ですか?

「うん。あっちでの演技が気に入ってもらえたみたい」

――ちなみに最初にオーディションを受けたキャラクターって誰ですか?

「ナオミ」(※救助隊を名乗る集団のメンバー)

――なるほど! ナオミはすぐに死んでしまうから、イラーナのほうがよかったじゃないですか。

「そうかもね(笑)」

――もともと「LOST」はご覧になっていたんですか?

「実はオーディションを受けるまでは見たことがなかったの。中毒になりやすい性格なので、あまりテレビは見ないようにしていて。暇な時間は、読書とかに費やしたいと思っていたから。でも、オーディションがきっかけで『LOST』を見始めて、いまでは立派な中毒者になってしまったわ(笑)」

――シーズン5から登場したイラーナは素性が不明ですよね。

「実はわたしも出身地とかまったく知らないの。分かっているのは、島で重要な役割を果たすってことだけ」

――キャラクターについて何も知らされないまま演技をするのは大変じゃないですか?

「最初の数話はものすごく苦労したわ。普通は、生い立ちとかを知った上で、役作りをするわけだけど、『LOST』にはそんなものが存在しない。渡された脚本だけが頼りなの。でも、数話演じていくうちに、知らないままのほうがかえって良い演技ができるってことに気づいたの。島にやって来たイラーナは、予想もしなかった事態に直面するわけで、わたし自身が先の展開をなにも知らないから、よりリアルな演技ができるのよ」

――でも、イラーナは他のキャラクターよりも状況を理解しているようですよね。

「たしかに自分の役割に関しては理解している。あいにく、わたし自身には検討もつかないんだけど(笑)」

――「LOST」はSFやアクションなど男性的な要素が強いですが、同時に魅力的な女性キャラクターも多いですよね。

「それはまったくその通りだと思う。ケイトのストーリーはいつも魅力的よね。それに、単なるタフな女じゃなくて、か弱さをあわせもっている点もいいと思う。ジュリエットにしてもそうだし」

――ちなみに、「LOST」の他にどんなドラマにはまっているんですか?

「『Weeds ママの秘密』と『トゥルー・ブラッド』。あと、『V』」

――「V」は、「LOST」でジュリエットを演じていたエリザベス・ミッチェル主演の新ドラマですね。

「うん。もともとオリジナル版の大ファンで、今回のリメイクもお気に入りなの」

――「LOST」に出演するようになって、秘密を聞き出そうという人が増えたんじゃないですか?

「わたしのエージェントがとにかくひどいの。先の展開を知りたくて、しつこく質問してくるの。でも、わたしがなにも喋らないので、腹を立ててる(笑)」

――(笑)。

「そんな状態だから、こうしたインタビューのときはものすごく緊張する。大事な情報をうっかり漏らしてしまわないか、ヒヤヒヤで。もっとも、これを書くあなたのほうがもっと大変よね。まったく情報がないなかで、記事を書かなきゃいけないんだからね(笑)」

(小西未来)

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