デクスター シーズン1 : 特集
このシリーズのポイントは、主人公デクスターのキャラクターのユニークさ。視聴者を惹きつける彼の魅力、そしてデクスターを演じるマイケル・C・ホールの素顔をチェックしてみよう！
□特技
殺人。趣味は殺人対象の血液のコレクション。ただし、殺人対象は極悪な犯罪者限定。法律を逃れて凶悪な犯行を続ける人々をきっちり捜査し、証拠固めをしてから殺害する。とはいえ、デクスターの殺人の目的は、犯罪者の抹殺ではなく、自分の殺人衝動を満たすこと。殺人は時間をかけてたっぷりと味わう。
□生い立ち
4歳で孤児となり、警察官ハリー・モーガンに引き取られて彼の娘デボラと一緒に育てられる。ハリーは幼いデクスターが殺人衝動を持っていることを知り、その対応策として凶悪犯を対象とすることを考案。デクスターは、ハリーに凶悪犯を捜査する方法や犯行証拠の消し方を教えられて育つ。だが、なぜ幼いデクスターが殺人衝動を持っていたのか？ その理由はドラマの進行と共に明らかになってく。
□ターニングポイント
最初のターニングポイントは幼い頃に警察官ハリー・モーガンに引き取られたこと。次のターニングポイントは、昼はマイアミ警察の血痕専門鑑識官、夜はシリアルキラーという二重生活をするようになったこと。デクスターはこの2点によって、無差別連続殺人鬼にならずに日常生活を送っている。
□パブリックライフ
仕事はマイアミ警察の鑑識官、しかも血痕専門。デクスターはもともと“血”に魅了されていて、犯罪現場の血痕から凶器や犯人の行動を分析することに優れた能力を発揮する。
また、実際は人間らしい感情を持っていないので、それを隠すために日常生活ではきっちり演技している。対人関係には細心の注意を払い、同僚たちにドーナツを配ることも忘れず、みんなに好かれている。外からは見えない彼の気持ちは、TVでは彼の内心の声としてナレーションで語られるので、観客はそのギャップに苦笑してしまう。
□パーソナルライフ
交際相手は、シングルマザーのリタ。リタの子供たち2人にも好かれている。リタの離婚した夫はドラッグ中毒のDV男で、今は服役中。デクスターはセックスに興味がないので、2人の関係はゆっくり進行している。また、殺人課刑事に昇進したばかりの義妹デボラには弱く、彼女に頼み事をされると断れない。
一方、連続殺人鬼“冷凍庫キラー”の死体からすべての血液を抜き取る犯行の手口に、自分とは別の角度からの“血”へのこだわりを感じ、彼の正体に興味を持つ。
□特技
歌唱。小学生時代から高校時代まで合唱団で歌っていて、高校時代にミュージカル舞台にも参加した。「デクスター」ではリタの子供たちにそっと子守歌を歌うシーンあり。
□生い立ち
11歳の時にIBMに勤めていた父親がガンで死亡。姉がいたがマイケルが生まれる前に死亡していて、マイケルは母と2人の母子家庭で育つ。そのため、2人はとても緊密な関係だったそう。
□ターニングポイント
01年放送開始の人気TVシリーズ「シックス・フィート・アンダー」でフィッシャー家の次男でゲイのデビッド役を演じてブレイク。本人はこれでTVシリーズから卒業するつもりだったが、本作「デクスター」の脚本を読んで、そのあまりの面白さに出演することに。そして主人公デクスター役でさらにブレイク。
□パブリックライフ
最初の活躍の場は舞台。ニューヨーク大学で演劇を専攻し、オフ・ブロードウェイの舞台に出演。99年にサム・メンデス演出の「キャバレー」でブロードウェイに進出。
TVに進出してからは演技力が高く評価されてノミネート歴が続々。01年にTV「シックス・フィート・アンダー」に出演して02年エミー賞主演男優賞にノミネート。06年に「デクスター」に主演して08年エミー賞主演男優賞にノミネート、ゴールデングローブ主演男優賞では07年から09年の3年連続ノミネート。
映画では03年の「ペイチェック／消された記憶」に出演。新作は撮影済みで、ジェラルド・バトラー、アリソン・ローマン主演のSFスリラー「ゲーム（原題）」が09年9月4日全米公開予定。監督は「アドレナリン」のマーク・ネベルダイン＆ブライアン・テイラー。
□パーソナルライフ
1971年2月1日、米ノースカロライナ州ローリー生まれ。02年にブロードウェイの舞台「シカゴ」で共演した女優エミー・スペンガーと結婚、06年に離婚。TVの人気者になってからも派手な恋愛の噂はなく、本作「デクスター」で義理の兄妹役で共演したジェニファー・カーペンターとの交際が話題になったと思ったら、すぐに08年末に結婚。恋愛関係はデクスターと同じようにマジメ？
デクスター役について「彼の感情は凍結していると考えて演じている。それはデクスターが、あるトラウマのせいで無意識のうちにやっていることなんだ」と語っている。