■「24」以前からアクションの鬼才として活躍
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人気ドラマ「24」で、長年の相棒ロバート・コクランと企画・製作総指揮・メイン脚本家を務めるジョエル・サーナウ。だが、彼が「24」の前から多数のドラマに参加してきた脚本家であると同時に、比類なきアクションの鬼才だったことはあまり知られていない。
生年月日も生地も不明というミステリアスなサーナウだが、80年代から「St. Elsewhere」「Bay City Blues」(いずれも日本未放送)などに脚本家として参加。特筆すべきは2006年に映画化もされた「マイアミ・バイス」の第1シーズン(84~85)への参加。殺し屋が大暴れする「宿敵カルデロン」などの各話でサーナウは、善にも悪にも容赦がないハードな攻防、アッと驚くドンデン返しなど、後の「24」に通じる意匠を見せていた。
サーナウはその後、「ザ・シークレット・ハンター」を経て、群像劇「Falcon Crest」(日本未放送)や「ザ・コミッシュ」で後の盟友コクランと組み、「青春の城/コビントン・クロス」にも参加。多くがアクション系というのも、「24」への助走を思わせる。
■TV版「ニキータ」はまるで「24」の原点!?
そんなサーナウがエグゼクティブ・コンサルタントと数話の監督を、コクランが脚本家の1人を務めたのがTV版「ニキータ」だ。同名フランス映画のリメイクだが、ここで主人公ニキータは“組織から絶対に逃げられないスパイ”に置き換えられ、サーナウらは全5シーズンにハードなテイストと怒涛のドンデン返しを盛り込み続けた。ペータ・ウィルソン演じるニキータは組織にボロボロになるまで利用され、使い捨てられそうになることも。筆者はこのTV版ニキータこそ、「24」のジャック・バウアーの原点だと信じる(ついでにいえば「エイリアス」への影響も大だろう)。日本でDVDは第1シーズンしか出ていないが、第4・5シーズンはTVドラマ史上最高レベルの予測不可能な展開。残る各シーズンも日本でのリリースが待たれる。
■「24」の次は“リアルタイム・コメディ”!?
そしてサーナウが“通常1シーズン22話のTVドラマも、24話にすればちょうど24時間の物語を描ける”と、シャワーを浴びながら思いついた(!)「24」。サーナウに着想を聞かされたコクランは当初難色を示したが、2人とも娘がいたので、主人公ジャックの娘が誘拐されるサブ・プロットを足せば、24時間続けられると判断。「24」は第5シーズンでエミー賞のドラマ・シリーズ作品賞に輝き、サーナウたちは米TV界の頂点に立った。
さて「24」“シーズンVI”だが、全米FOXネットワークは07年1月14・15日に2話ずつ計4話を放送してスタートする予定(シーズンVも最初の4話を一挙放送した)。ネットで見られる予告編も派手で期待をそそる。
そんなサーナウとコクラン、「24」に続く新作も決まった。全米ABCネットワークが2人と契約した「The Call」(放送日未定)で、2人の救命士の活躍を、何と「24」同様毎回リアルタイムで描くという説も。コンビにとって初めてのコメディ、今から要注目だ。





