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「ウォーキング・デッド」ノーマン・リーダス、“親友”アンドリュー・リンカーンの降板は「胸が張り裂けるような思い」 - 海外ドラマ 映画.com

「ウォーキング・デッド」ノーマン・リーダス、“親友”アンドリュー・リンカーンの降板は「胸が張り裂けるような思い」

「ウォーキング・デッド」ノーマン・リーダス、“親友”アンドリュー・リンカーンの降板は「胸が張り裂けるような思い」
親友アンドリュー・リンカーンと歩んだ9年間を振り返ったノーマン・リーダス
(C)HFPA

 大ヒットサバイバルドラマ「ウォーキング・デッド」で、アンドリュー・リンカーン演じる主人公リック・グライムスとともに、番組を盛り上げてきたダリル・ディクソン役のノーマン・リーダス。今年7月に米サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル・サンディエゴ」で、ハリウッド外国人記者クラブ(HFPA)のインタビューに応え、9年間をともに過ごし、“親友”と呼ぶリンカーンがシーズン9で降板することへの思いを語った。(取材・小西未来/文・編集部)

※この先、シーズン8までの内容に言及している箇所があります。

 リックが束ねた3つのコミュニティである「アレクサンドリア」「ヒルトップ」「王国」の連合軍と、ニーガン率いる「救世主」の全面戦争の最中、リックの愛息カールが命を落とす。カールの遺志を尊重しニーガンを生かすリックだったが、その決断に仲間たちは不満を抱く。そんななか、アレクサンドリアの人々は、未来に目を向けて歩き出し、新たな生活を始める。

――初めてアンドリュー降板のニュースを聞いたときはどんな気持ちでしたか? また、本人から聞かされていましたか?

 「少し前から知っていたよ。アンディはこの9年間ずっと親友で、トレーラーも一緒に使っていたくらいなんだ。朝仕事に行く途中に電話をかけてくるし、一緒に撮影してからランチタイムもトレーラーでずっと一緒に過ごす。そうしていると、だいたいは彼がバックギャモン(ゲーム)で負けて、俺に金を払う羽目になるね(笑)。そして午後の撮影が終わってもセットを出たらすぐに電話を掛けてきて、今日の撮影を一緒に振り返る。もう約10年間もそうやってきた。シーズン3あたりで協定を結んだんだよ。『お前が(番組を)去るときは俺も去る』と。血の兄弟協定とでも言うのかな。でも彼には遠く離れたイギリスで暮らす2人の幼い子どもたちがいる。俺もこの番組に出演し始めたときは、まだ息子が小さかった。今は大きくなっちゃったけどね(笑)。当時はいつもニューヨークに飛行機で戻る生活をしていたよ。毎週末ね。それはもう大変だった。だから、アンドリューが俺のところに来て、『僕は家族といたい。今このときの子どもたちとの時間を失ってしまう』と言ったとき、怒れなかったよ。家族と過ごしたいと願うアンドリューを責めることはできない。もちろん胸が張り裂けるような思いだったけれど、俺はアンドリューの子どもたちや妻、両親のことも知っているから、理解したんだ。彼は、初日からこのチームのクォーターバックだった。新しいキャラクターが登場したときには最初に挨拶しに行って、納得のいくシーンを撮影するためにキャストたちをまとめた。そして、彼は俺が一緒に働いた人々のなかでもっとも親切で、もっともいい人だ。アンドリューは俺により良い父親になること、より良い友人になること、より良い俳優になること、よりみんなに気を配ること、そして卓球の仕方(笑)を教えてくれた。いろんな“ハウツー”を授けてくれたんだ。長い付き合いだから、彼が去るのを見たいかと聞かれれば、もちろん見たくない。でも、彼の願いを理解できるかと聞かれれば、もちろん理解できたよ」

 「俺が新リーダーになるようなことが書かれた記事があることは知っているけれど、この番組はそんな仕組みで動いてはいないんだ。キャラクターは変わらないし、ショーランナーのアンジェラ(・カング)は、今年素晴らしい仕事をした。物語は進化していっている。この番組では、いつだってより大きな脅威が現れて、いつも愛する誰かを失って、ゾンビになるのを見ることになる。アンジェラは、俺たちが行くべき道を再構築したよ。それでこのシーズン(シーズン9)が上手くいっているんだ。アンディは今シーズンで番組を去ることにガッカリしているね。だって今シーズンの物語は本当に良くできているから。俺たちみんながアンディを恋しく思うのは間違いないけれど、俺は彼を脚本に忍び込ませようと思っているよ」

――シーズン9の予告編では、社会を作り上げる様子が描かれていました。あなたは人類の存続には女性が社会のリーダーになる、もしくはリーダーの一員になることが重要だと思いますか?

 「現状のこの世界では、リーダーを変えるのはとても良いアイデアだろうね(笑)。この番組にはいつも強い女性たちが登場している。本当に常にね。時に、もっともセンシティブな瞬間や、もっともパワフルな瞬間は女性キャラクターによってもたらされた。空気を換えるのはいいことだよ。部屋を風が通ったように空気が変わった。とても良いことだと思う」

 「この番組に出演し始めたとき、特に撮影初日は、間違いなく挑発的だった。今もダリルとは何者かを考え、(シーズン1第1話の監督で脚本家の)フランク・ダラボンが思い描いたダリルを見つけようとしている。最初のシーンで、ほかのキャストはすでにみんな一緒に取材を受けていたから、すっかり仲良くなっていたんだけれど、俺は撮影の直前にちょっと挨拶をして、すぐにみんなから離れた。リックがダリルに『お前の兄さんが屋上に手錠でつながれている』って告げたときに俺が体を背けると、みんな『この新顔は何をしてるんだ?』って感じで俺をじっと見ていたよ。『お前が俺のことを嫌いだろうと構わねえ』みたいな挑発的な感じで演じたからね。そうやってこのキャラクターはスタートしたんだ。でもそれから何年も経って、ダリルは人の目を見て話すようになった。相手と対等な立場に立って、嘘やたわ言を言わなくなったんだ」

――リックが去り、シリーズに大きな変化が訪れることになります。ダリルがこれまでにない方法でリーダーシップをとると思いますか? また、残されたキャラクターたちがリックの役割を担うことについてどう思いますか?

 「リックの果たしてきた役割は、すべてのキャラクターに分散されると思う。誰かひとりがリックの代わりを務めることはない。そんなことは不可能だからね。徐々に、それぞれのキャラクターたちがリックの役割を果たしていくのが見られると思うよ。このシーズンのもっとも素晴らしいところのひとつは、視聴者の皆さんが愛を持って見守ってきてくれたキャラクターたちが、同じシーンに登場すること。俺たちが(仲間を)失っては招き入れてを繰り返し、何年もかけて築き上げてきた関係性を見ることができると思うんだ。それはコミュニティ内でも見られる。(メインキャラクターである)マギーはコミュニティのなかで絶対的なリーダーだし、ミショーンは誰もがアドバイスを求めるような存在だ。全員がある程度の役割を担っていく。俺は、今年はたくさんしゃべるかな(笑)。まあ、見ててよ(笑)」

 約9年間にわたり番組を牽引してきたリンカーンの降板に寂しさをにじませながらも、共演者としてその大きな穴を埋め、親友として快く送り出したリーダス。そんななか、早くもリンカーンがシーズン10に監督としてカムバックする計画が進行中だ。怒涛の展開を見せるであろうシーズン9を経て、10年という節目の年にカメラの前に立つリーダスと、制作者として後ろから見つめるリンカーンが作り上げる世界が、今から楽しみだ。

 「ウォーキング・デッド」シーズン9は、FOXチャンネルで10月8日から放送開始。

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