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カテゴリ:テレ中のつぶやき

第5回 予想以上の面白さでスタートした「24」シーズン8。ジャックの弟子が登場?

第5回 予想以上の面白さでスタートした「24」シーズン8。ジャックの弟子が登場?

シーズン8もまた高視聴率が期待できそう
シーズン8もまた高視聴率が期待できそう
Photo:Everett Collection/アフロ

 1月17日、「24」の新シーズンがスタートした。リアルタイムで進行するという革新的なドラマも、今回で第8シーズンだ。さすがに疲れが見え始めていることに加えて、ジャック・バウアー役のキーファー・サザーランドの契約が今期で切れることから、今シーズンで終了となる可能性が取り沙汰されている。

 かつてぼくは「24」の大ファンだった。なかでも、シーズン4とシーズン5は別格で、だからこそ、シーズン6で大いに失望し、シーズン7はボイコットしたくらいである。でも、終了してしまうのであれば、きちんと見納めておきたい。そういうわけで、初回の2時間放送にチャンネルを合わせた。

(以下、第8シーズンの設定について、軽いネタバレがあります。ご注意ください)。

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 今度の「24」はニューヨークが舞台だ。国連本部では、中東の架空の国カミスタンの大統領と、アメリカ大統領との歴史的な和平交渉が行われている。ジャックはというと、シーズン7で感染した病気の治療を終えて、LAに旅立とうとしている。娘夫婦と同居し、平穏な余生を送ろうとしているのだ(キムには娘がいるので、いまやジャックはお祖父さんである)。

 そんななか、かつての情報屋が瀕死の状態でジャックを訪問する。カミスタン大統領の暗殺計画が進行中だというのだ。かくして、ジャックは嫌々ながら、事件に巻き込まれていくことになる。

 まあ、いったん事件が起きれば、あとはジャックがありとあらゆる障害を乗り越えながら、テロリストを追い詰めていく、といういつもの展開になる。でも、フレッシュな要素もいくつか盛り込まれている。

 今回は、NYのCTUが舞台となるのだが、たとえば、ジャックの相棒クロエが格下げの憂き目に遭っている。休暇を取っているあいだに、CTUのシステムがアップグレードしたため、まるで仕事についていけないのだ。有能であるはずの彼女が、職場でまったく尊敬されず、クビ寸前の状態にあるという設定は面白い。ちなみに、クロエの上司で、IT担当のダナを「ギャラクティカ」のケイティー・サッコフが演じている。

 また、ダナの婚約者でCTUのエース、コール役を演じるのはフレディ・プリンゼ・Jr.だ。コールは正義感が強い若い捜査官で、かつてのジャックを彷彿とさせる。まだ組織の腐敗を知らない理想家で、ジャックと師弟関係を結ぶことで、今後タフに成長していくのではないかと想像する。

 正直なところ、たいして期待せずに見始めたのだが、初回の2話が終わるころには、次の展開が気になって仕方がなくなっていた。このクオリティが維持できるのであれば、今シーズンも安定した視聴率を維持できるだろうし、次のシーズンを望む声も大きくなるだろう。主演のキーファー・サザーランドも、ファンが望む限りジャック・バウアー役を続けたいと発言しているので、シーズン9を期待しても良さそうだ。

小西未来 ( こにし・みらい )
71年生まれ。LA在住のフィルムメーカー。 CUTにて「映画の『科学と学習』」「ハリウッド通信」連載中。公式サイトはこちら)。 写真:小西未来